一、空手は礼に初まり礼に終ることを忘るな。
二、空手に先手なし。
三、空手は義の補け。
四、先づ自己を知れ而して他を知れ。
五、技術より心術。
六、心は放たん事を要す。
七、禍は懈怠に生ず。
八、道場のみの空手と思うな。
九、空手の修行は一生である。
十、凡ゆるものを空手化せ其処に妙味あり。
十一、空手は湯の如く絶えず熱を与えざれば元の水に返る。
十二、勝つ考えは持つな、負けぬ考えは必要。
十三、敵に因って転化せよ。
十四、戦は虚実の操縦如何にあり。
十五、人の手足を劔と思え。
十六、男子門を出づれば百万の敵あり。
十七、構えは初心者に、あとは自然体。
十八、型は正しく、実戦は別もの。
十九、力の強弱、体の伸縮、技の緩急を忘るな。
二十、常に思念工夫せよ。